【朝日新聞ポッドキャスト】 吉村洋文・大阪府知事とは
「今日は聞くことないよね」「松井さん、髪の毛切ったね」。かつて吉村洋文・大阪府知事と報道陣のやりとりは、そんなゆるやかな雰囲気もあったと言います。松井さんとは日本維新の会代表の松井一郎・大阪市長。その松井氏や前代表の橋下徹・元市長の陰にいた印象のある吉村氏ですが、新型コロナウイルス対策で一躍名を上げました。
吉村氏とはどんな人物で、なぜ注目を集めるのか。「うがい薬」会見は何だったのか。告示が12日に迫った大阪都構想の住民投票にも影響を与えそうなその素顔について、大阪府庁取材キャップの増田勇介記者が明かします。朝日新聞ポッドキャストでお聞き下さい。主な内容は以下の通りです。
・きっかけは3連休、「東京との明暗」
・「吉村さんが出ると視聴率が上がる」
・ツイッター大好き、ネットを強く意識
・パチンコ店対応に見る危うさ
有料会員の方は
音声の内容をテキストでも確認していただけます(音声の内容をそのまま書き起こしたものではありません)
◇
Q:そもそも吉村洋文・大阪府知事って、どういう人ですか?
A:2011年の大阪市議選で初当選しました。もともとは弁護士で、タレントのやしきたかじんさんの顧問弁護士でした。当時の維新は候補者が足りず、橋下さんと仲が良かった、たかじんさんの仲介で政界に転じました。その後、14年の衆院選で比例区から復活当選。維新では都構想推進本部で制度設計の中心的な役割を果たし、橋下大阪市長の後継として指名されました。
Q:注目を集めるようになったきっかけは?
A:コロナ対応を巡って急速に存在感を高めたように感じます。基本的に、維新のメインは松井さん。日本維新の会と大阪維新の会の代表で、発信力は松井さんの方が強かった。吉村さんは毎日登庁と退庁時に囲み取材の機会がありますが、以前は「今日は聞くことないよね」とか「松井さん、髪の毛切ったね」とか、そういう少しのんびりしたやりとりもありました。コロナでがらっと変わりました。
3月20日からの3連休を前に、兵庫県との「往来自粛」を呼びかけましたね。厚生労働省を通じて「最悪の場合4月3日までに(両府県の)感染者数が3374人、重症者が227人になる」というデータがあると。兵庫県との事前調整もなく、えらい前のめりやなとその時は思いました。
ところが、東京ではその後…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら