海保巡視船と接触の台湾漁船、故意なしか 尖閣諸島沖

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藤原慎一 贄川俊 台北=石田耕一郎
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 沖縄・尖閣諸島沖の領海内で、台湾のはえ縄漁船と海上保安庁巡視船「くりま」(180トン)が27日午後に接触した。両船の乗組員にけがはなく、大きな損傷もなかったことから、海保は拿捕(だほ)などの措置はとらなかった。当時の状況から、漁船が故意に接触してきた可能性は低いと判断したとみられる。

 海保の説明では、漁船が領海内で違法操業していたため、巡視船が並走しながら退去警告した。午後3時すぎ、漁船が右側にかじを切ったため、船首右舷と巡視船の左舷後部が接触。巡視船側は、船体を守る緩衝材がすれたという。漁船側にも大きな損傷はなかったという。

 漁船は網を引き揚げている最中で、操縦しにくい状態だったとみられる。こうした状況もふまえ、海保は接触が公務執行妨害にはあたらないと判断。損傷もほとんどなかったため、強制措置はとらなかったという。漁船は午後4時過ぎに領海内を出たという。

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 尖閣諸島については、台湾も…

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