逃げるにしかず…忍者はクールにコロナを避け、稽古励む

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三国治
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 世界各国から忍術の修行に猛者たちが訪れる千葉県野田市の「武神館(ぶじんかん)」本部道場の大師範、石塚哲司さん(72)が自身の市内の道場で練習を再開している。新型コロナウイルスの感染拡大で本部道場は休館しているが、忍者ならではの接触を避けた稽古に限定し「3密」を避けた。「忍術は最強の護身術。コロナとは戦わずに避けるのが一番」と話す。

 石塚さんによると、武神館は「ニンジャ・マスター」と呼ばれる初見良昭(まさあき)さん(88)が約50年前に創設し、本部道場を運営している。初見さんは柔道や空手、剣道、ボクシングなどを学んだ後、戸隠流忍法の継承者に弟子入りし、34代目宗家となったという。「日本が誇る文化を広めたい」と米大陸や欧州を中心に各国を回って指導。50カ国以上に武神館を名乗る道場があり、弟子の数は数十万人という。

 石塚さんは高校生のときに初見さんに弟子入りし、今も右腕として武神館の運営を支える。初見さんはまず基本の素手で戦う体術の手本を見せた。大男の外国人の腕をちょっとつかんだだけで倒したり、軽々と投げ飛ばしたり。技を詳しく説明せず、弟子が自分で考えるようにしたという。

 コロナが広まる前は、同県柏…

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