米最高裁判事、保守派指名に野党反発 大統領選の争点に

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ワシントン=香取啓介 園田耕司
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 トランプ米大統領は26日、連邦最高裁判事に保守派のエイミー・バレット連邦高裁判事(48)を指名した。18日に死去した、リベラル派のギンズバーグ判事の後任として就任すれば、最高裁では保守派が9人中6人と圧倒的多数となる。上院で過半数を占める与党・共和党は承認手続きを強行する構えだが、11月の大統領選・議会選を目前にした指名に野党・民主党は反発しており、人事の是非が選挙でも大きな争点となる。

 トランプ氏は26日、バレット氏と並んでホワイトハウスで会見し、バレット氏について「類を見ない業績、憲法への不屈の忠誠心をもつ女性だ」と指名理由を説明した。バレット氏は「判事は政治家ではない。いかなる政治的立場も断固として脇に置いておかなければいけない」と党派色を出さない考えを強調した。

 しかし、バレット氏は保守派の重鎮だったスカリア元最高裁判事の調査官を務めた経歴を持つ。また、2002年からノートルダム大ロースクールで教壇に立ち、人工妊娠中絶やオバマ政権が進めた医療保険制度改革(オバマケア)に反対の立場を明らかにしており、最高裁判事として妊娠中絶の規制などに賛成する立場で臨むとみられる。

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 バレット氏が就任すれば、最…

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