生死を分けた200メートル 突然の噴火、先行く仲間は

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河合博司
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 死者・行方不明者63人を出した御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火から27日で6年。山梨県富士吉田市新倉の会社員、高野寛司(かんじ)さん(69)は一緒に登っていた仲間2人を失った。26日、毎年続けている追悼登山で、災害の教訓を語り継ぐことを誓った。

 2014年9月27日。戦後最悪の火山災害は、山頂が最もにぎわう正午前に起き、好天の下で登山を楽しむ人たちを襲った。

 高野さんは出向先の岐阜市で知り合った仲間3人と王滝口登山道から入山し、紅葉を楽しみながら剣ケ峰をめざしていた。

 午前11時すぎ、剣ケ峰手前の王滝頂上山荘に到着した。少し休み、「山頂の剣ケ峰で昼食を取ろう」と再び歩き出した。

 直後の11時52分だった…

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