文大統領と正恩氏の親書初公開 銃撃死亡事件の直後に

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ソウル=神谷毅
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 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が交わした親書をめぐり、韓国で批判と期待が交錯している。親書の公開は初めてで、北朝鮮の銃撃で韓国船員が死亡した事件から目をそらす狙いがあるとの声がある一方、正恩氏が南北関係の改善に動き出したとの見方もある。

 今回の親書の交換は文氏から始まった。北朝鮮が集中豪雨や台風の被害に見舞われた後の8日付で、正恩氏の被災地入りに触れ、「命を尊重する強い意思に敬意を表する」と記した。

 正恩氏は12日付で返信。文氏の言葉に「深い同胞愛を感じた」と触れた。新型コロナウイルスや韓国の台風被害に触れ「困難と痛みを南(韓国)と分かち合いたい自分の真心を送りたい」「つらい今年が早く過ぎ、良い日が訪れるのを待っている」とした。

正恩氏が異例の謝罪

 しかし、北朝鮮の沿岸で21日、行方不明になった韓国人船員が北朝鮮に銃撃されて死亡する事件が発生。韓国の保守系野党やメディアを中心に「自国民も守れない政権と軍」と批判が高まった。

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 25日に正恩氏が異例の謝罪…

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