衝撃だったロケット着陸 再使用の時代、米企業が先行

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石倉徹也
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 打ち上げたロケットを着陸させて、再び飛ばす――そんな「再使用ロケット」の開発が熱を帯び始めた。使い捨てが常識だった機体の、打ち上げコスト削減につながる。米国が先行する技術に、日本も本格的に乗り出した。

 5月末に米国であったロケット「ファルコン9」の打ち上げ。米国から宇宙飛行士を乗せたロケットの打ち上げは9年ぶりとあって注目されたが、実は打ち上げそのものとは別の、ある映像に驚く人が続出した。

 ロケットの1段目が高度約80キロで分離されると、7分後、エンジンを噴かしながら、洋上の回収船に正確に着陸したのだ。ロケットの「価格破壊」を起こした米宇宙ベンチャー「スペースX」の真骨頂が、これだ。

「40億円」を回収して再利用

 1段目は通常、海に捨てられ…

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