auが値下げ「検討したい」 5Gは低調、厳しい先行き

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井上亮
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 KDDI(au)が25日、今後発売するスマートフォンをすべて高速移動通信方式「5G」対応にすると発表した。大手3社が5Gサービスを始めてから半年が過ぎたが、利用エリアがまだ限られることもあって思うように広まっておらず、普及に本腰を入れる。ただ、菅政権からの料金値下げ圧力が強まる中、高橋誠社長は値下げ検討を表明。先行きは険しい。

 KDDIは来年春までにスマホ6機種を投入し、その後も新たに出すスマホは5G対応のみとする。価格も4万円台からとお手頃にする。発売済みの現行4Gスマホなどの販売は続ける。また、5G普及のため、データ利用量が少ない人向けの5Gの料金プランは戦略的に10月から1千円値下げし、4Gと同額にする。高橋社長は「特定の人だけではなく、どの方にも届く5Gにしたい」と意気込んだ。

 巻き返しに躍起になるのは、4~6月の販売が不調だったからだ。各社が今年3月末に5Gサービスを始めた矢先、新型コロナウイルスが流行。出ばなをくじかれた。KDDIは来年3月までに200万台を売る計画だが、足元では20万~30万台程度にとどまるとみられる。NTTドコモとソフトバンクも販売台数は同程度とみられ、「低空飛行」が続く。

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