コロナで受診減、がん検診ためらわないで 進行の恐れも

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編集委員・辻外記子
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 新型コロナウイルス感染症の流行を受け、がん検診の受診者が減っている。がんと診断される人は国内で年間約100万人。進行してがんがみつかると治りにくくなり、治療による体への負担も大きくなる。自治体や医療機関は感染対策をとり、「適切な受診を」と呼びかける。

 栃木県下野市の主婦(61)は9月初旬、市の住民検診でがん検診を受けた。「なるべく早く」と思ったが市は予定していた6、7月の検診を中止したため、この日になった。女性は以前、検診で早期がんがみつかったことがある。「検診は大切。今年も受けられてよかった」と語った。

 4、5月には大半の住民検診が中止になった。例年、年間1100万人にがん検診を実施し、約1万3千人のがんを発見している日本対がん協会が8月に実施した調査(42支部中29支部が回答)によると、国が推奨する胃や肺など5種のがん検診を受けた人は、3月は昨年の約64%。4月は約16%、5月は約8%と大幅に減少した。

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 6月は約35%、7月は約6…

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