物産展も変わらなきゃ 百貨店、密回避へ新様式を模索中

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佐藤亜季
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 新型コロナウイルスの感染収束が見通せないなか、百貨店が看板イベント「物産展」を再開する動きが出てきた。出店店舗を減らしたり入場者数の上限を決めたりして、安全対策に気を配っているのが特徴だ。一方で、新たな感染者が出ることを懸念して再開に踏み切らず、代替策を探る百貨店もある。

 東京の西武池袋本店。17日から九州物産展を始めた。4月に開催予定だったが、コロナ禍で中止を決断。開催を望む客から多くの問い合わせがあり、実施を決めたという。

 初日の17日、会場はにぎわっていた。福岡出身の男性客は母親とともに、1人ずつ透明のプラスチック板で仕切られたイートイン(飲食)コーナーでラーメンを堪能。「(コロナ禍で)帰省できなかったので、せめて本場の味だけでも味わいたくて」と来店理由を話した。

 出店数は以前の8割ほどに抑え、58店とした。会場には入り口と出口を設け、入場者数を常時把握。定員約300人を超えたら入場を制限する。九州物産展は28日までで、30日からは北海道物産展を始める。担当者は「感染リスクと背中合わせだが、安全対策に最大限の努力をして、お客様の期待にこたえたい」と話す。

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 JR池袋駅をはさんで西武と…

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