デモの代わりに靴を持ち寄って 若者ら、気候危機訴え

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森治文
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 経験したことのない豪雨や絶え間ない山火事――。今や待ったなしの気候変動対策を若者らが各国政府などに求める「世界気候アクション」が25日、全世界で一斉に繰り広げられる。埼玉県内でも北浦和公園(さいたま市浦和区)で、密集防止のため参加者が持ち寄った靴やプラカードを広場に並べる「シューズアクション」で危機感を訴える。

 気候アクションの中心となるのは、世界各国にあるネットワーク「Fridays For Future(FFF、未来のための金曜日)」の若者ら。スウェーデンの高校生、グレタ・トゥンベリさんが地球温暖化対策の遅れに抗議して毎週金曜に学校ストをしたのに触発されてできた。

 日本では全国26地域に組織が発足。さいたま市の日本大2年、堺大輔さん(19)も大学の環境経済の授業で、温暖化の深刻さや、貧困や戦争などの問題も温暖化が深く結びついていることを知り、「自分や将来世代のため、今すぐ行動を起こさなければ」と昨年11月、「FFF Saitama」を立ち上げた。堺さんのSNSでの呼びかけなどに応じた埼玉大や独協大などの学生6人と高校生2人の男女8人で活動する。

 さいたま市在住で淑徳高校(東京)2年の杉田凜さん(17)は今年6月まで1年近く交換留学で米国で学ぶ中、環境問題に熱心な同級生から「大人の問題ではなく自分たちが関わるべきこと」と教えられ、「グレタさんと同い年の私も」と加わった。

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 これまで、オーストラリアの…

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