38歳秘書デビュー 著名コンサル支える仕事術見つけた

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古屋聡一
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カイシャで生きる 第40話

 38歳で未経験だった秘書の仕事を始めた。「小宮コンサルタンツ」の秘書、井出元子さん(50)。上司は著名な経営コンサルタントの小宮一慶さん(62)で、コンサルティング活動、ビジネス書や新聞、雑誌での執筆、テレビ出演、講演など多忙を極める。著書は約150冊あり、テーマは財務分析から人生論まで幅広く、累計の販売部数は387万部を超える。そのずば抜けた活動ぶりを秘書として支えてきた。

 実は、井出さんは秘書のかたわら、ビジネスマナーなどの仕事術を教える講師としても引っ張りだこで、年間に40回ほど講師の仕事をこなしている。昨年、秘書としての仕事術をまとめたビジネス本も出版した。

 取材前には「さぞかし、やり手で自信に満ちた人なのだろう」と想像したが、井出さんは控えめな人だった。数年前までカイシャで生きることに疑問を覚え、「居場所はあるのか」「このままでいいのか」と悩みや不安を抱えていた時期もあった。

 どう乗り越えたのか。

 「しっかりと仕事をして、自立した人生を過ごしたい」。井出さんは大学卒業後、自由な気風が魅力的だったリクルートに入社した。

 青森県八戸市出身で、3人姉妹の長女。専業主婦だった母親は、井出さんが中学生のころから「手に職をつけて自立しなさい」とアドバイスをしていた。

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 父親は地元の建設会社で「雇…

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