漁港や朝市に魔法をかけたら 「ないでしょ」に負けるな

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鳴澤大
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 青森県八戸市の東にある種差(たねさし)海岸。日帰りのウニ採りツアー企画に参加したマスク姿の約20人が、キタムラサキウニを採りながら歓声をあげていた。地元の南浜漁業協同組合の中村正一さん(72)がコンクリート堤からその風景を見ながら、つぶやいた。「観光は活性化のカギ。人が来る流れはあるから、何かをしたい」

 人口22万6千人の八戸市は、県南東部に位置し、イカやサバなどの水産業で知られる。ウニ採りを催したのは、地元に拠点を置くNPOアクティ。理事長は、都市部の法人や個人向けツアーの企画販売会社ACプロモート(同市)代表取締役の町田直子さん(55)。市民向けイベントなどを提供している。

 町田さんは、生まれも育ちも大阪市。短大卒業後、留学先の米国で夫と出会い、結婚を機に1995年、夫の地元の八戸市に移り住んだ。観光に携わるとは、みじんも思っていなかった。

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 大阪とはギャップもあった…

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