「岸田さんや石破さんは、派閥内で飯を食ってるだろ。子どもの遊びみたいなもんだ」。8月末、自民党総裁選に立候補する意向を固めた菅義偉は、自身の勝利を確信したかのように周囲にそう語った。
この時、すでに党内で菅優位の流れができつつあった。28日に首相の安倍晋三が記者会見で辞意を表明した翌日、菅は党ナンバー2の二階俊博とひざを突き合わせ、総裁選への意欲を伝えた。その二階率いる二階派(47人)がいち早く支持を打ち出したことで、細田派(98人)、麻生派(54人)など大派閥でも、同調する動きが広がっていた。
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「どの派閥も、負ける戦いは…
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