大坂だけじゃない リスクあっても「気づき」発信のわけ

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遠田寛生
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 「Awareness」

 アスリートを取材していて最近よく耳にする言葉だ。「気づき」や「認識」といった訳が当てはまる。「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)」運動に多くの選手が賛同し、差別反対の意を示す際によく使う。テニスの大坂なおみ日清食品)は「気づきをもたらしたい」と言った。批判や中傷を受けてでも、問題意識を広げたい覚悟がうかがえる。

 大リーグ・エンゼルスでア・リーグ最優秀選手に3度輝いたマイク・トラウトも今季、この言葉を繰り返す。彼が訴えるのは自殺防止。「精神的な病は大きな問題。特に今は新型コロナで苦しむ人が多い」

 きっかけは2018年に起きた悲劇だった。妻ジェシカさんの弟で、エンゼルス傘下マイナーの投手だったアーロン・コックスさんが24歳で他界した。高校の後輩で親友。今夏、精神的な問題による自殺だったと公表した。

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 友を失い、事の深刻さを知っ…

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