輸出専用の日本酒「柔道」、仏の審査会で金賞

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滝川直広
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 兵庫県姫路市の灘菊酒造(川石光佐〈みさ〉社長)が醸造する輸出専用の純米大吟醸「柔道」が今月、フランスで開催された日本酒コンクールの純米大吟醸酒部門で金賞に選ばれた。フランス料理に合うことを目指した戦略が初出品で実った。

 「柔道」は、同酒造の創業者の弟で、フランスで柔道の礎を築いた川石酒造之助(みきのすけ)(1899~1969)の功績を広めることと、播磨産の日本酒を海外で広めるために2017年に初めて醸造した。

 バターやチーズを多用するフランス料理に合うよう、日本の審査会で評価されるすっきりした酒よりも、単調にならない「複雑で玄妙な味わい」の酒に仕立てた。川石社長が以前、現地でコンクールの審査員らと話した際、個性を出すよう盛んに勧められたためだ。

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 また、酒造之助の功績を広め…

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