コロナ対策、防災……山形の有権者、新政権に何を望む?

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 自民党総裁菅義偉氏が16日、第99代首相に選出された。収束が見通せないコロナ禍の影響や、7月末の豪雨で被害を受けた山形県内の有権者からは、政治の役割に期待する切実な声が聞かれた。政党幹部からは、それぞれの立場に応じた見方が示された。

 鶴岡市のあつみ観光協会長の若松邦彦さん(63)は、政府の「Go To トラベル」について「効果を実感する一方で、終了後が心配」と話す。若松さんが経営する旅館では、一時前年比40%まで落ち込んだ売り上げが100%近くまで戻った。ただあつみ温泉では例年、冬季に客足が遠のくという。「一過性の消費喚起もありがたいが、雇用調整助成金の延長や固定資産税の減免など、長い目で旅館などの負担軽減を考えてもらいたい」。取りざたされる早期の解散総選挙は「1年後に任期満了となるのだから、課題山積の今やるべきではない」と話した。

 県看護協会長の井上栄子さん(67)は「コロナ禍による患者減で、県内の病院や訪問看護ステーションの経営が悪化しつつある」と現状を語る。ボーナス支給を見送ろうとした都内の病院で、多数の看護師が退職を検討したとの報道もあった。「現場で働く医療従事者の暮らしを守るためにも医療機関へのさらなる財政支援を」と新政権に望む。

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 飲食店も苦戦が続く。米沢市

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