大坂選手のマスク、原点は北海道に? 祖父語る素顔

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大野正美 西村奈緒美
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 テニスの全米オープン・女子シングルスで2回目の優勝を遂げた大坂なおみ選手の祖父・大坂鉄夫さん(75)=北海道根室市在住=。大坂選手が13歳のころから、そのプレーを見つめてきた。優勝した日本時間13日朝、自宅前で報道各社に「心臓が悪くなる。もうこんな孫は持ちたくない」とぼやきつつ、笑顔で語った鉄夫さん。今回の取材と、これまでに朝日新聞に語ったインタビューからは、祖父の目を通じた大坂選手の素顔が浮かび上がる。

 鉄夫さんは北方領土の歯舞群島・勇留島出身。根室漁協の組合長を約20年務めてきた。同漁協には、昨年まで10年連続でサンマの水揚げ日本一の花咲港の卸売市場が所属することで知られる。

 大坂選手は1997年、鉄夫さんの長女環(たまき)さんと、ハイチ出身の父フランソワさんとの間で大阪市に生まれ、3歳で米ニューヨークに移住。鉄夫さんのもとには10歳くらいの時、札幌市にも持つ自宅に初めてやってきた。

 その後「13歳とか、14歳の時に『この子はすごい』と周りがいうので」、国内各地に出向いて応援するようになった。「16歳ぐらいですかね。これはちょっとした本物だと思い始めた」。現在のプレーについては、「2年前の全米オープン初優勝の時より、やっぱり精神的にタフになっている。自信が出てきたんでしょう」。

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