自民党総裁選で14日、菅義偉官房長官が新総裁に選ばれた。首相に選出される見通しとなり、震災と原発事故の復興政策が継続されるとの期待の一方、福島第一原発の処理済み汚染水を巡っては対話を望む声も上がった。総裁選に先立つ同党県連の党員投票は、3候補に1票ずつ振り分けられた。
菅氏が首相になると、処理水問題はどう動くのか。政府の小委員会が有力視した海洋放出について、県民対象の世論調査で反対の声が半数を超え、県内の市町村議会も反対の意見書の可決などが相次ぐ。
6月、県議会に処理水の放出反対を求める請願を出した「モニタリングポストの継続配置を求める市民の会・三春」共同代表の大河原さきさん(68)は、安倍政権の「継承」を掲げる菅氏が、反対の声を聞かずに海洋放出を決めるのではないかと危惧する。「新政権は県民と対話をして、合意形成する場をつくってほしい」と求めた。
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