赤字のブラジル人学校にコロナの波 絵で広がる支援の輪

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玉置太郎
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 20年以上にわたって続いてきた滋賀県愛荘(あいしょう)町のブラジル人学校「サンタナ学園」が、新型コロナウイルスの影響で経営難に陥っている。一般の学校のような公的補助を受けられず、運営は月謝頼みだが、保護者の収入が落ち込んでいるためだ。「まずは学校のことを知ってもらおう」と絵画展を企画。地域に支援の輪が広がっている。

「みんなにも知ってほしくて」

 学園があるのは滋賀県東部の湖東地域。製造業の工場が多く、日系ブラジル人らが派遣労働者として現場を支えてきた。だが、コロナ禍で勤務を減らされ、学園への月謝が滞りがちになっているという。

 そんななか、今月2日、町立愛知川(えちがわ)図書館ホールの壁一面に、272点の絵がずらっと並んだ。

 家族、学校、そして、日本とブラジルの国旗……。「好きなこと」をテーマに、サンタナ学園の生徒と、公募に応じた県内の子どもたちが描いた。

 小学5年生のフアン・チエリ・オリベイラさん(10)は日本生まれで、地元の公立校から昨年編入してきた。ブラジルの大物サンバ歌手カルメン・ミランダを描き、「おばあちゃんがファンで、僕も好きになった。みんなにも知ってほしくて」と言う。

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 会場では、サンタナ学園での…

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