コロナ復興予算、環境対策のチャンスに EU大使が寄稿

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 パトリシア・フロア駐日欧州連合(EU)大使が朝日新聞に「新型コロナウイルス感染症後の世界はグリーンリカバリーを必要としている」と題する寄稿をした。フロア氏は、経済復興の資金を環境的に持続可能な経済活動に投資する重要性を強調し、日本とEUの協力を呼びかけた。

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 新型コロナウイルス感染症によって生活が一変し、不安や怒りを感じているだろうか。間違いなく、世界はこの感染症に支配されているようだ。これまでに2900万人以上が感染し、90万人以上が亡くなっている。世界経済は後退し、数え切れない人々が職や収入を失った。どうやって感染症に打ち勝ち、経済を再起動し、いくぶんか正常な暮らしに戻せるのかと、各国政府は同じ問いの答えを求めている。

 皆が当然のように新型コロナウイルスへの正しい対策を模索する中、気候変動、環境劣化および生物多様性の喪失に関連する、人類の存亡にかかわる脅威も、ウイルスの有無にかかわらず、消えるわけではないことを忘れてはならない。2019年5月、気候変動に関する政府間パネルは京都で、気候変動や環境劣化への対策を打たなければ程なく破滅的結末を招き、数十年のうちに地球の多くが人の住めない場所になると警告した。

 われわれが今日行う選択が、明日の未来を決定する。新型コロナウイルス後の復興と大胆かつ勇気ある気候変動対策を切り離すことはできない。両者は協力に基づく、国境を越えた地球規模の連携を必要とする。

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 世界規模で見れば、各国政府…

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