天国と地獄を連想する収蔵品展 県立美術館

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中島健
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 信仰だけではなく、日常の好ましい環境や苦しみをもたらす状況にも例えられる「天国と地獄」。大分市の県立美術館で作家の葛藤や理想など、天国と地獄を連想させる作品の収蔵品展が開かれている。

 水墨画掛け軸や油絵、彫刻など86点を「理想郷への憧れ」「生の光と影」「豊かで健やかなることを願って」などの5部に分けて構成した。

 「理想郷への憧れ」では、不老不死の薬があるとされた蓬萊(ほうらい)山を題材にした掛け軸や、大分出身の彫刻家、朝倉文夫の兄、渡辺長男の「子育観音」などを展示している。「生の光と影」では、幼い頃を県内で過ごした正井和行が九重町に通って描いた「廃坑」や、従軍経験のある浜田知明の「初年兵哀歌歩哨」などが並ぶ。

 「豊かで健やかなることを願…

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