楽天は12日、渡辺直人内野手兼1軍打撃コーチ(39)が今季限りで引退すると発表した。1980年度生まれの「松坂世代」で、唯一の現役野手だった。
茨城・牛久高、城西大を経て、三菱ふそう川崎から2006年の大学生・社会人ドラフト5巡目で楽天に入団。横浜・DeNA、西武を経て、18年に古巣に復帰。今季から打撃コーチを兼任したが、試合出場はなかった。通算成績は1134試合で打率2割5分9厘だった。(坂上武司、松沢憲司)
「もう隠さなくていい」 スポ根と人情の男が漏らした本音
プロ野球の「松坂世代」で唯一の現役野手だった楽天の渡辺直人が、今季限りで現役を退く。
派手さはないが、求められた役割を堅実にこなし、けがをしても隠してプレーしてきた。昨季、そんな男の弱音を一度だけ聞いた。3月に右足首を脱臼し手術が必要だった。ごく一部にしかこの事実を告げず、開幕から代打などで出場を続けた。毎日テーピングを繰り返したせいで患部はひどくかぶれていた。
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すべては、同世代初のプロ野…
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