原発事故の広域避難計画、難航 コロナで見直しも

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阿久沢悦子
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 東日本大震災から11日で9年半。東京電力福島第一原発の事故で住民避難に混乱が生じた反省から、原発周辺の自治体に「広域避難計画」の策定が義務付けられた。静岡県内では中部電力浜岡原発御前崎市)の原子力災害を想定した計画の策定が進む。ただ、県外の避難先との調整は難航。新型コロナウイルスの影響で、広域避難に新たな課題も浮かび上がっている。

 避難の対象となるのは、浜岡原発から約31キロ圏に位置する11市町の約93万人に及ぶ。

 県は2017年3月、「原発単独災害」「地震・津波などとの複合災害」の二つに分け、避難先として各市町ごとに県内と12都県の市町村名を示した。

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 県の広域避難計画で定める避…

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