コンビ解散で絆深め いま勢いづくお笑い「コウテイ」
篠塚健一
取材中に何度も突っ込まれて、思わず笑ってしまいました。大阪を拠点に活動するお笑いコンビ「コウテイ」。コロナ禍で停滞気味のお笑い界にあって、勢いを感じる2人です。
体で笑える野性味
吉本興業の養成所では、ゆりやんレトリィバァらが同期。出遅れた感はあったが、7月のABCお笑いグランプリで優勝して浮上のきっかけをつかんだ。
その時のコントが記憶に新しい。名うての宝石強盗と思われた下田真生(まさき)(27)が、ドタバタと服を脱いで名乗ると、一体だれ?のボケ。しまいに九条ジョー(26)が「世界で一番だれやねん!」。スマートではないが体で笑える野性味で抜きんでた。
「ザ・バカ」と芸風を表現する下田は九州出身で、志村けんに爆笑して大きくなった。一方、関西で様々なお笑い番組を見てきた九条。同じマンションだったのが縁でコンビを組んだ。
正統派漫才からの変身
はじめは「正統派の漫才」だったが、次第にだれともかぶらないネタを強く意識。赤の衣装で決め、九条のおなじみのギャグは「ズィーヤ」。どこか謎めいたキテレツさと、舞台を広く使う演出で違いを作り出した。
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その陰にあったのは、2人の…
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