第3回介護負担増でも「焼け石に水」 財源の未来像示せるか

有料記事考 次期政権の課題

津阪直樹 編集委員・清川卓史
[PR]

 第2次安倍政権の7年8カ月で、介護保険を利用する人の負担増が重なったのが、2015年夏だった。

 新潟県特別養護老人ホームでは、この負担増を機に、利用料を滞納する入居者が出た。低所得の入居者への食費・居住費の補助の支給要件が厳しくなるなどして、月5万円だった自己負担が月9万円超にはねあがったためだった。

 施設長は滞納した女性入居者の家族のもとに何度も出向き、理解を求めた。夫は80代で、50代の引きこもりの長男と暮らしていた。「親子心中でもされたらと不安で請求は心苦しかった。思い出すのもつらい」と施設長は振り返る。

ここから続き

 15年は安倍晋三首相がアベ…

この記事は有料記事です。残り1328文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら