背番号13で偉業逃す…西武のそっくり師弟、何を語った

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井上翔太
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(8日、プロ野球 西武2―0オリックス)

 西武の高橋光が、九回無死まで無安打と好投した。打線は五回、内野ゴロの間に先取点を挙げ、六回は山川の適時打で加点した。

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 西武の高橋光成にとって、自身初のノーヒットノーランがかかった九回。マウンドに向かう前に、西口文也投手コーチから言われた。「2死までは行け」。この言葉には、深い意味がある。

 2002年と05年。西武の中心投手だった西口コーチは、九回2死から安打や本塁打を許し、快挙を逃した。このほか05年には、延長戦に入ってから完全試合を逃したこともあった。

 本拠のファンが万雷の拍手を送る中、高橋光は最終回のマウンドに上がった。先頭のオリックス・西野に142キロを中前に運ばれ、この試合初めての被安打。「悔しかった」と打球を見つめながら、しゃがみ込んでいると、西口コーチがやってきた。「2死まで行けよ」。冗談めかした言葉に、心が和み、すぐに切り替えられた。落ち着いて後続を断ち、自身4年ぶりとなる完封勝利を挙げた。

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 高橋光は球団にとって、西口…

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