自民総裁選「とにかく県内3票を」 岸田氏の地元・広島

有料記事自民党総裁選2020

松島研人 東谷晃平
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 自民党総裁選が8日告示され、広島県内からは岸田文雄政調会長(衆院広島1区)が立候補した。菅義偉官房長官石破茂元幹事長との三つどもえの選挙戦となるが、複数の派閥が菅氏を支持しており、岸田氏は厳しい戦いになりそうだ。岸田氏の後援会幹部は「とにかく(県連持ち分の)3票は確実に押さえたい」と話す。

 「格差や分断が進んでいる中、国民の政治への信頼と、政治の聞く力を取り戻さなければならない」。告示後の立会演説会で、岸田氏は力を込めた。

 新総裁は、国会議員と都道府県連の代表者に投票権を限る「簡易総裁選」で選出される。広島県連(党員約2万7千人)を含むほとんどの都道府県連が党員への予備選挙を行い、各候補者の得票に応じて持ち分の3票を振り分ける。

 県連は、自民県議を中心とした複数のチームを作り、7日から各地の県連を回って岸田氏支持を呼びかけている。宇田伸幹事長は「(県内では)圧倒的な3票を」と意気込むが、岸田氏の地元秘書は「県の北部や東部には石破氏の支持者もおり、決して楽な戦いではない」と漏らす。2018年の総裁選では県連有志らが安倍晋三首相を支持したが、県内の党員・党友投票では安倍氏1万5095票に対し、石破氏も6171票を得ている。

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 県選出の国会議員らも岸田氏…

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