廃材をアートに 福井市出身美術家のギャラリーオープン

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平野尚紀
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 西アフリカガーナの投棄場に捨てられた電子機器の廃材を使ってアートを手がける福井市出身の美術家、長坂真護(まご)さん(36)=東京都中央区=のギャラリー「MAGO GALLERY FUKUI」が6日、福井市中央1丁目の新栄商店街にオープンした。環境問題を強く意識した廃材を使った油絵や日本画など約30点が並ぶ。

 作品の一つ「プラスチック化するアビドゥー」。少年アビドゥーの顔の左側を中心に、マウスなどの廃材が組み込まれている。コンセプトは「無作為に物を燃やして大気汚染していると、成分が結合して皮膚がプラスチックになる」。現地の少年をモデルに工業油まみれになった様子を表そうと、油絵で描いた。

 高校まで福井市で過ごし、都内の文化服装学院に進学。卒業後は服について学ぶ留学費用を稼ごうと、新宿・歌舞伎町のホストクラブで働いた。ナンバー1になって3千万円もの大金を手にし、留学をやめて24歳でアパレルブランドを起業。が、1年で倒産し、1千万円の借金を背負った。

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