神奈川)東芝が新研究拠点、関東大震災100年の年に

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鈴木淑子
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 東芝は川崎市幸区小向東芝町の事業所内に、新たな研究開発拠点を2023年4月に稼働させる。1923(大正12)年の関東大震災では、前身の一つ、東京電気の川崎工場が甚大な被害を受け、研究所の技術者が多数亡くなった。当時、研究所の再興よりも工場再建、生産再開を求めた大株主の米ゼネラル・エレクトリック(GE)に一歩も譲らず、研究所を復活させて成長の基盤を築いた。それから100年を経て始動する新研究拠点は、同社の浮揚のきっかけになるのか。

 「川崎の東京電気 技師悉(ことごと)く即死」――。

 関東大震災のとき、焼け落ちて報道機能を失った当時の東京朝日新聞に代わって、東京電気を襲った地獄を伝えたのは、震災から7日後の9月8日付の大阪朝日新聞夕刊だった。川崎工場は、いまのショッピングセンター「ラゾーナ川崎プラザ」の場所にあった。

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 「同会社は松田ランプの製作…

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