簡易総裁選に地方党員の不満噴出 「民主主義じゃない」

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 自民党総裁選は党員・党友が投票できない「簡易総裁選」で実施されることが1日、決まった。「民主主義じゃない」「党員を辞める人が増える」。各地の党員たちからは不満や嘆きの声が噴出している。

 「党員なのに投票できないなんて民主主義じゃない。党名に『自由』と『民主』を掲げているのに」。富山県高岡市で福祉関係の仕事をしている党員の60代男性は嘆いた。

 同県は有権者に占める自民党員の割合が最も多いことで知られる「保守王国」だ。「仕事のつながり」で党員になった男性は、国会議員の支持が菅義偉官房長官に雪崩を打つのを見て、古い派閥政治に戻ったと感じるという。コロナ禍という前代未聞の危機の時代だからこそ、「党員の意思が広く反映されるやり方が必要でしょう」と話した。

 菅氏の地元の横浜市を地盤とする自民党県議も「正々堂々と、開かれた党として、党員投票もやって、丁寧なプロセスを踏むことが正統性につながる。それで総裁が選ばれるというのが一番望ましかった」と指摘した。

菅氏の故郷・秋田からも異論

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