三重)「木のお茶」づくりに挑戦、林業家と学生ら

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大滝哲彰
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 木を飲む!? 津市美杉町の木を使ったお茶づくりの研究・開発を進める人たちがいる。衰退が続く林業再生の一助にと、木の新たな可能性を探る試みだ。

 「木の香りが口に広がる」「スッキリした味わい」。津市美杉町で林業を営む「三浦林商」代表の三浦妃己郎(きみお)さん(53)が約8年前、試作した「木のお茶」を知り合いに飲ませると、そんな反響があった。

 三浦さんは、美杉町の山林の約7割を占める杉の学名「Cryptomeria japonica」が「日本の隠された宝」という意味を持っていることに着目。杉には鎮静効果があるとされ、香りも良い。「それなら味も良いはずだ」と考え、杉材を材料にお茶をつくってみた。木の香りがさっぱりして予想以上においしかった。だが、世に出す考えはなく、自分で飲むだけだった。

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 転機が訪れたのは今年3月…

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