福島)生きる 我が家はまるでジャングル@浪江

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三浦英之
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 「これが現実です」

 福島市で避難生活を送る酪農業今野美智雄さん(59)と妻津子さん(59)は今月上旬、1年ぶりに訪れた自宅の前で足を止めた。原発事故帰還困難区域になった浪江町津島地区。2002年に新築した我が家が、背丈ほどもある夏草に埋もれていた。

 「まるでジャングルみたいだわ」と津子さんは言った。約60種、100株以上ものバラを植え、夫婦でガーデニングを楽しんでいた自慢の庭は、生い茂る雑草で立ち入ることさえできない。「あんなにきれいだったのに。この庭を見ると、『やっぱり戻っては来られない』と思うわ」

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 「牛舎の方を見てみますか」…

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