ファッション街区、次の主役は? 名古屋・栄の大津通

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竹山栄太郎 原知恵子
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 名古屋を代表する繁華街・栄(さかえ)地区を南北に走り、ファッション街区として知られる大津通(どおり)の様子が変わりつつある。流行の服を手ごろな価格で提供する「ファストファッション」が一頃の勢いを失い、ドラッグストアが攻勢を強めている。時代に合わせて変貌(へんぼう)してきた「一等地」で、何が起きているのか。

Gapストア、30日に閉店

 大津通の松坂屋名古屋店の向かいにある「Gapストア名古屋栄店」。1階はウィメンズ、2階はメンズ、3階はキッズ・ベビーと幅広い層の服を扱ってきたが、30日に閉店する。日本法人の広報によると、定期的な不動産の見直しが閉店の理由という。

 今月中旬、店の前を通った医療事務の女性(29)は「ベーシックな服がそろっていた。なくなると困ります」と話した。

 大津通はファッションブランドの集積地で、百貨店三越と松坂屋のほかスカイルやパルコ、ラシックといったファッションに力を入れる商業施設が並ぶ。

 かつては銀行や証券の支店が軒を連ねた。だが00年前後の金融再編をへて支店が入っていたビルの1階部分が空き、ブランド店に変わっていった。05年には愛知万博が開かれ、中部空港が開港。スポーツブランドで衣料も扱う「アディダス」が路面店を出したのもこの年だ。外資系ファッションブランドの相次ぐ出店は、勢いを増す名古屋経済の象徴ともみられた。

後半では、東海地区のタウン情報誌「月刊KELLy」の堀井好美編集長に、大津通の変遷を語ってもらいました。

ファストファッションが盛衰

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 一方で00年代以降、手軽な…

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