第2回バッタ博士に聞く謎多き習性 群れると茶色が黄色に変身

【動画】モーリタニアの民族衣装を身にまとい、サバクトビバッタについて解説する前野ウルド浩太郎さん=竹花徹朗撮影
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 世界各地で食糧不安を引き起こしているサバクトビバッタの生態を解き明かそうと、アフリカのサハラ砂漠を駆け回る「バッタ博士」がいます。ベストセラーになったノンフィクション「バッタを倒しにアフリカへ」(光文社新書)の著者で、国際農林水産業研究センターの前野ウルド浩太郎さん(40)。17年間研究に没頭し、アフリカで大群を追い続けてきた前野さんに、謎多きバッタの習性や対策を聞きました。

――サバクトビバッタはどんな生き物なのでしょうか。

 サバクトビバッタは「世界最古の害虫」と言われています。農作物や家畜のえさを食べ尽くす被害は、旧約聖書やコーランにも記載されています。群れは東京都の空を覆い尽くすほど大きくなることもあります。

――なぜ群れるのでしょうか。

 サバクトビバッタは、1匹で…

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