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「強硬派」が見せた日本への配慮 米貿易戦略の腹の内

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ワシントン=青山直篤
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 トランプ米政権の通商政策を担う米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が朝日新聞の取材で、日米貿易交渉の経緯を踏まえ、日本側への配慮を強くにじませた。1980年代の日米鉄鋼摩擦や、ここ数年の米中協議を通じて「強硬派」として知られるが、米国の経済・軍事覇権をおびやかす中国をにらみ、日米連携を強く訴えた。

 「80年代、日本と交渉していたころ、日本の歴史を学び始め、とても好きになった。日米がとても親密な関係にあることがきわめて重要だ。日米両国は、本質的なものの見方が同じだ」

 ライトハイザー氏はインタビューで、日本との関係についてそう話した。83年、30代の若さでUSTR次席代表に就き、日米貿易交渉を主導したライトハイザー氏。日本側の煮え切らない態度に憤激し、交渉文書を紙飛行機にして投げ返したとの逸話も残る。

 だが、この日の取材では「日米がより緊密な経済的結びつきを持つことは、明らかに両国の利益」などとして、日米同盟の戦略的な重要性を重ねて強調。今年1月に発効した日米貿易協定についても、日本側の立場に慎重な配慮を見せた。

「茂木大臣はすばらしい」

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 昨年9月に最終合意した日米…

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