核のごみ「寝耳に水」 寿都と隣接する町長ら、再考要望

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佐久間泰雄 伊沢健司 斎藤徹
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 原発使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物核のごみ)の最終処分場をめぐり、国の候補地選定プロセスへの応募を検討している北海道寿都町に隣接する3町村長が24日、寿都町役場を訪れ、片岡春雄町長に対し、応募を「再考」するよう申入書を手渡した。一方、道内の学識経験者らでつくる団体も会見を開き、応募の中止を求めた。(佐久間泰雄、伊沢健司、斎藤徹)

 申し入れたのは黒松内町、蘭越町、島牧村の隣接3町村長。寿都町の片岡町長は国の候補地選定の第一段階「文献調査」への応募に意欲を示している。

 3町村長は申入書で、片岡町長に対し、①応募検討の情報提供を行うこと②近隣自治体の意見を尊重すること③近隣自治体住民に不安が広がっていることから文献調査の応募を再考すること――の3点を求めた。

 会談後に取材に応じた鎌田満・黒松内町長は「(町長の)構想段階という説明に安心した」、金秀行・蘭越町長は「3町村長の思いを伝えられて良かった」、藤沢克・島牧村長は「慎重に進めて欲しい」と述べた。

 片岡町長は「後志(地方)の1市20町村長は寝耳に水で驚いたと思う。早いうちに説明の機会を設け、私の思いを理解してもらいたい」と述べ、近隣の自治体に対しても説明する機会を設ける考えを示した。

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