王室改革求める声も タイの反政府集会「異例の事態」に

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バンコク=貝瀬秋彦 乗京真知
【動画】プラユット政権の退陣を求め集会に集まった人たち
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 タイの首都バンコクにある民主記念塔前で16日、プラユット政権の退陣などを求める反政府集会が開かれた。参加者は2万人規模に達し、2014年のクーデター後、最大の規模となった。7月中旬から続く反政府集会では、絶対的権威を持つ王室の改革を求める声も上がり始め、政権は対応に苦慮している。

 民主記念塔周辺の道路は参加者で埋まり、仮設のステージで学生や若者らが相次いで演説した。クーデターを主導して軍事政権を率い、昨年の総選挙後も親軍政党などの支持で政権にとどまる元陸軍司令官のプラユット首相を批判。議会の解散・総選挙や、軍の影響力行使を可能にしている憲法の作り直しを求めた。

 人権派弁護士のアノン氏は王室改革に言及。バンコク郊外の大学で10日に開かれた集会では、学生らが不敬罪の廃止や王室財産の管理見直しなどを訴えていた。不敬罪があるタイでは王室のあり方を公然と議論することはタブー視されており、外交筋は「異例の事態」と指摘する。

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 プラユット氏は10日の集会…

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