原爆投下前の爆心地周辺の再現をバーチャルリアリティー(VR=仮想現実)技術で進める広島県福山市の高校生たちが、かつてにぎわった商店街を体感できるタブレット端末用アプリを開発した。VR作品は今夏に完成予定だったものの、コロナ禍で先延ばしに。一方で休校中にアプリを手がけた。
開発したのは県立福山工業高校の計算技術研究部の生徒たち。被爆者の高齢化が進むなかで、当時の街並みを最新技術で体感することを通じて原爆の恐ろしさを伝えたい――。そんな思いで、2009年ごろからCG、16年からはVRの制作に取り組んでいる。
当初は、VR作品を完成させて8月5日に広島市内で公開する予定だった。しかし、コロナ禍で休校が続き、制作に影響が出た。VRはゴーグルで鑑賞する。被爆者による検証作業も困難になった。そのため、内容を充実させて来夏の完成をめざすことにした。
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作品は、被爆前後の街並みを…
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