今年だからこそ人々が訪れる山 標高2020mはどこに

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文・木下こゆる 写真・伊藤進之介
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 群馬県のある山の頂上に「二〇二〇m」の標柱が立つ。山の姿はいつもと変わらずとも、2020年に訪れる人は何を思うか。

 2020年。新型コロナウイルスに様々な価値観を変えられた年だが、「今年の山」は変わらずそこにある。標高2020メートルの剣ケ峰山(群馬県)だ。

 登山口から山頂まで4時間近く歩く。午前5時、同県みなかみ町の武尊(ほたか)神社から沢沿いの道を歩き始めた。カエルが時折、顔をのぞかせる。木の根が階段状になった急斜面が現れ、鎖に頼って垂直に近い大岩を登ることも。鳥の声の中、高度を稼ぐのは爽快だ。

 日本百名山の上州武尊山(2158メートル)のピークを踏むと、剣ケ峰山がピラミッドのようにそびえる。なだらかな稜線(りょうせん)歩きを経てたどり着いた山頂には、「二〇二〇m」の標柱が立つ。

 標柱の数字は、長年の風雨で薄れていた。それでも、さいたま市から訪れた会社員山崎晴雄さん(41)は「良い記念になりますね」。長男の遼太郎君(9)と笑顔で写真に納まった。

 17年には2017メートルの百名山・雲取山(東京都)が人気を集め、「今年の山」という考え方が注目された。全国に2020メートルの山は幾つかあるが、剣ケ峰山はしっかりとした登山道があり、百名山もセットで登れる。

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