関電の原稿に「口止め」記述 報酬補塡、企業統治に問題

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室矢英樹
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 関西電力電気料金の値上げ時にカットした役員報酬を後で補塡(ほてん)していた問題について、関電コンプライアンス委員会は、当時会長の森詳介氏が独断で決めたと認定した。委員長の中村直人弁護士は「世の中を裏切ることを平気でしてしまう」と森氏らを厳しく非難した。

 関電は2013年と15年の2度、電気料金を値上げ。経営責任を踏まえ、役員報酬を一部減額した際に「身を切る覚悟である」と表明していた。しかし、その裏側で補塡を決めていた。委員会の調査報告書では、森氏は15年10月ごろ、50%を超える報酬減額分について「(役員が)退任後カバーできないか」と指示。当時の秘書室が40%を上回る減額分を退任役員に支払う案を示したという。

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 社内に残された原稿には、森…

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