14年前廃線の「ピーチライナー」 元県庁マンが保存

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小山裕一
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 名鉄小牧駅と桃花台ニュータウンを結び、14年前に廃線になった新交通システム・桃花台新交通(愛知県小牧市)の車両が、同県豊田市の一角に残る。県庁職員としてニュータウン開発を担当、今は工務店を経営する男性が購入し、保管してきた。塗装を塗り直したこともあり、各地から鉄道ファンが集まっている。

 桃花台新交通は1991年3月に開業し、「ピーチライナー」の愛称で呼ばれた。小牧―桃花台東間の7・4キロを結び、延べ約1560万人が乗車した。

 しかし、2006年9月末で営業を終えた。ニュータウンの人口は当初計画(5万4千人)を大幅に下回った(廃線時は約2万7千人)。開業当時にピーチライナーが接続していた名鉄小牧線の終点・上飯田駅(名古屋市北区)はほかの鉄道と連絡していなかったために使い勝手が悪く、名古屋に通勤・通学する住民は、隣接する春日井市内のJR中央線の駅までバスなどで出る人が多かった。

 服部工務店(本社・名古屋市

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