国は「GoTo」、自治体は自粛要請 板挟みの旅行者
夏の観光シーズン真っ盛りだが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、旅行をためらう人が相次いでいる。政府が観光支援策「Go To トラベル」を推進する一方、「慎重な判断」を求める県も多い。板挟みの人たちから戸惑いの声があがっている。
「行っていいのか、だめなのか。どっちなんでしょうか」。千葉県柏市に住む会社員の女性(34)は、困っている。
知人と3人で沖縄県に旅行に行こうと、7月30日に旅行会社でツアーを予約した。決め手になったのが、同月22日から東京都を除いて始まった「Go To」キャンペーンだ。代金が35%割引で、8月下旬に2泊3日で、飛行機やホテル代込みで3万円ちょっと。「こんな安値は今しかない」と、ダイビングや買い物を楽しみにしていた。
しかし予約の翌日、玉城デニー沖縄県知事が、新型コロナの感染急拡大に対応するため、県独自の緊急事態宣言を出した。他県からの来県についても「慎重に判断していただくようお願いします」と呼びかけた。那覇市内の繁華街、国際通りは多くの土産店が休業し、テレビのニュースでは、他県からきた観光客が地元の人から冷ややかな視線を浴びせられていた。
女性は「来てほしくないよう…
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