地方競馬で相次ぐ脱走 民俗学者が「当然」と語る理由は

有料記事

角詠之
[PR]

 大井競馬場東京都品川区)から5月と6月、2頭の馬が相次いで脱走した。こうした「放馬(ほうば)事故」は先月も岩手県の競馬場であり、この10年間に全国で計19件。いずれも地方競馬で起きている。

 「ドボンと聞こえ、人間にしては大きな音だと思って見たら馬だった。ブハーと荒い鼻息で、上手に泳いでたよ」。運河を挟み大井競馬場の対岸で釣りをしていた男性(76)は振り返る。

 競馬場によると、競走馬サルダーナ号(メス、6歳)が6月20日朝、調教を終えた後に突然暴れだして柵を越え、近くの運河に飛び込んだ。約15分後、泳いでいるところを保護されたという。

 5月25日には競走馬を誘導するセイントメモリー号(オス、13歳)が、同じように柵を飛び越え脱走したばかり。このときは近くの国道で車と衝突し、運転していた男性ら2人がけがをした。セイント号も負傷して、そばでうずくまっていたという。

ここから続き

 セイント号が越えた柵の高さ…

この記事は有料記事です。残り1232文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら