感染防止ステッカー、実は入手が簡単 パブでクラスター

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柏木友紀 大山稜 長野佑介
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 東京都江戸川区フィリピンパブで、客ら計8人が新型コロナウイルスに感染した。同店は感染防止に取り組んでいることを示す、都の「感染防止徹底宣言ステッカー」を掲示していたが、それでもクラスターが発生した。店側の対策に頼る限界がにじむ一方で、入手が容易なステッカーの効果を疑問視する声もあがっている。

 このフィリピンパブは「マヨン2」。地下鉄西葛西駅に近い、飲食店が集まる一角にある。区保健所によると、60代の利用客の感染が判明。濃厚接触者を検査したところ、店の従業員7人の感染が判明した。

 同店が入るビルには都のステッカーが貼られ、ビルに入る飲食店7店の連名で、「ご来店の際に手指消毒を」と利用客に求める貼り紙も。感染対策を取っていることが示されていた。保健所の担当者も、同店は消毒液を設置し、換気に気を配るなど対策を講じていたという。ただ、従業員が客から「マスクをとって」と求められ、外さざるを得ない状況もあったと明かす。この担当者は「ステッカーを貼る条件は整っていたが、業態として難しい部分があるのか……」と苦しさをにじませた。

 13日昼すぎ、都職員らがこの店を訪れ、ステッカーをはがしていた。周辺の店もほとんどが入り口にステッカーを掲示している。近くのパブ店で働く女性(35)は「どこの店もやれることをしている。感染者が出たからと言って、ごまかしてステッカーを貼っているとは思わないでほしい」と話した。

項目遵守の確認体制なし

 一方、ステッカーの効果を問…

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