北海道)稚内の抜海駅、「廃駅反対」が地元総意に

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奈良山雅俊
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 JR宗谷線抜海駅の存廃問題で、稚内市内のクトネベツ町内会は12日、市が開いた住民説明会で、隣の抜海町内会と同じく存続を希望した。地元の二つの町内会がいずれも廃駅反対を表明した中で、市は存廃を判断することになる。

 説明会で市は、病院や大型店などがある中心市街地との交通手段について、スクールバスや乗り合いタクシーといった代替案を示し、廃駅に理解を求めた。だが、100年近く地域と歩んできた駅への住民の思いは強く、「時刻表のない駅は駅じゃない」「駅がなくなるときは宗谷線が廃線になるときだ」と訴えた。

 一方、「最北の秘境駅」として映画やドラマのロケにも使われ、列車だけでなく、この夏も車やバイク、自転車で大勢の旅行客が訪れている。駅ノートには毎日のように存続を望む声が記されている。「1日平均1・4人」という利用状況だが、「廃駅は駅を目指してくる人の夢をはいでしまうことになる。もっと観光利用を考えてほしい」といった要望も出た。

 住民からは「廃止ありきの説…

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