残債帳消し求め調停申し立て スルガ銀の融資不正問題

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藤田知也
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 スルガ銀行静岡県沼津市)のシェアハウス融資不正問題で、新たに約160人の顧客が、保有する計194棟の物件を手放したうえで、銀行側に残る借金を帳消しにするよう求める民事調停を東京地裁に申し立てた。融資総額は約262億円で、申し立ては11日付。このうち2物件は新築アパートで、銀行側の損害賠償義務が認定されれば、多額の借金に悩む顧客の救済範囲が広がることになる。

 11日に記者会見した弁護団によると、スルガ銀行はシェアハウスや簡易宿舎に加え、居室の過半が10平方メートル以下のアパートなども、救済の対象と認めているという。シェアハウス販売で不正があった不動産業者ガヤルドやラッキー(いずれも東京)のアパートであれば、1室15平方メートル以下でも認めるとしている。ただ、今回の2物件は1室12~21平方メートルで、対象となるかはわからない。弁護団はさらに百数十人分の顧客の申し立ても準備中で、それも含めて来年2月までの決着をめざすという。

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 スルガ銀行はこの問題で今年…

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