感染増加、8月のペース高止まり 全国的にリスク広がる

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木村司 月舘彩子
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 国内の新型コロナウイルス感染者が5万人を超えた。8月に入り、感染確認が1500人を超える日もあるなど、増加ペースが高止まりしている。無症状や軽症の陽性者が多数確認され、重症化や感染の拡大を防ぐために、隔離する施設の確保が課題になっている。

 全国で感染者が増えている背景には、PCR検査の拡充がある。3~4月の「第1波」の流行時には全国で検査を受けられない人が続出。民間の検査機関を活用したり、保健所を通さず検査を受けられる「PCRセンター」を設置したりして、目詰まりが解消されてきた。

 厚生労働省によると、4~5月に検査の実施が1万件を超えたのは3日間だけだったが、7月以降、8月9日までの間では21日間に上る。多い日には4万件に迫り、感染確認の数を押し上げている。

 濃厚接触者への検査を積極的に実施し、無症状や軽症の陽性者が多数判明。結果、ホテルなどの宿泊施設や自宅での療養が全国で急増している。厚労省のまとめでは、8月5日時点で、2週間前と比べ、宿泊施設療養者は2・4倍の1660人に増加。22都道府県で増えており、特に福岡県では15倍に急増している。

 自宅療養者も、愛知県で1千人以上、沖縄県で280人以上と、20都道府県で増えている。感染者の急増を受け、厚労省は7日、自宅療養の条件を緩和。自治体が宿泊施設を確保できない場合は、軽症者や無症状者の自宅療養を認める方針を示した。

 感染者の急増は、深刻な事態を招いている。

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