トヨタとパナの新住宅会社、家の価値が下がらない街とは

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千葉卓朗
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 トヨタ自動車パナソニックが住宅事業を統合し、「街づくり」の新会社をつくった。両社の技術を活用した新しい「街」の姿とは。新会社「プライム ライフ テクノロジーズ」(PLT)を率いるパナソニック出身の北野亮社長に聞いた。(千葉卓朗)

 ――設立の経緯を教えて下さい。

 「トヨタ自動車は2018年、『モビリティーカンパニー』を宣言しました。パナソニックも同年、『くらしアップデート業』を表明しました。車と家電のメーカーだった両社は新たなステージに入り、新しいサービスや製品を提供する場として『街』が重要な要素になりました。一方、日本国内の住宅需要が縮小する中、住宅事業は中身を大胆に変える必要がある。『街づくり』はそのゴールでもあります」

 「メーカーの経営と、住宅事業の経営はやり方が違います。トヨタとパナソニックにとって、住宅事業は非中核事業でした。両社がバックアップして、それぞれの傘下の住宅と建設の5社をひとつにすれば、街づくりに関わる自立した会社ができる。それが一番良いという方向で合意しました」

 「そこからは極めて短時間に話が進みました。結婚にたとえると、価値観が一致して出会ってすぐに式を挙げた、という感じです。パナソニック創業者の故松下幸之助氏と、トヨタの大番頭といわれ社長を務めた故石田退三氏は親交が深かった。そんな両社の交流関係を会社設立の過程で知りました。思わず運命を感じました」

住む人とつながる

 ――どんな街づくりを目指しますか?

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 「一昔前まで『街づくり』と…

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