佐賀)「肉弾三勇士」 26歳の記者が追う 戦後75年

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この連載は福井万穂が担当します
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 かつて戦地で命を落とした後、自己犠牲の美談として日本中を熱狂させた、無名の青年たちがいた――。

 「肉弾三勇士」を記者(26)が知ったのは6月末。戦後75年を機会に、取材で取り上げようと出た話の一つだった。全くピンとこなかったが、聞けば「美談づくり」に加担したのはメディアで、本紙もその一つ。しかも三勇士の1人は、佐賀県出身という。

 衝撃的で、にわかに信じがたい。当時の新聞を見てみた。殊更に感動をあおるような見出しが躍り、過熱気味な国民の空気もよく分かる。古い字体や「恤兵(じゅっぺい)」など、なじみのない言葉にてこずりながらも、読み解いてみた。

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